2018年7月9日月曜日

パネル「漢文化圏におけるデジタル化:東アジアの漢文系データベースと人文学研究の最前線」7月28日(土) 15:15~

第4回日本語の歴史的典籍国際研究集会
The 4th International Conference on Pre-modern Japanese Texts
第四届日語古典籍国際研究集会
日時:2018年7月27日~28日
場所:国文学研究資料館2F大会議室(東京都立川市緑町10-3)

パネル4  Panel  4  第四分組 7月28日15:15~16:55
「漢文化圏におけるデジタル化:東アジアの漢文系データベースと人文学研究の最前線」
"Digitalization of the Sinosphere: Databases of Texts Written in Classical Chinese in East Asia, and the Front Line of Research in the Humanities"
汉文化圈的数字化----东亚汉文数据库与人文学研究最前线
https://www.nijl.ac.jp/pages/cijproject/sympo20180727.html#panel04

■概要説明
合山林太郎(慶應義塾大学)
GOYAMA Rintaro(Keio University)
黄昱(国文学研究資料館)
HUANG Yu(National Institute of Japanese Literature)

■報告1
「漢籍デジタル化への提議―デジタルアーカイブ「宮内庁書陵部収蔵漢籍集覧」を例として―」
"A Few Suggestion on the Digitalization of Pre-modern Chinese Books; Based on the Knowledge Gained from the Construction of the ‘Digital Archive for Chinese Books in the Japanese Imperial Collection’"
关于汉籍数字化的提议----以数字典藏“宫内厅书陵部收藏汉籍集览”为例

住吉朋彦(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫)
SUMIYOSHI Tomohiko(Keio Institute of Oriental Classics )

■報告2
「韓国における漢籍・古典籍のデータベース構築及びデジタル化―その現状と課題―」
"Database Construction and Digitalization of Pre-modern Books in Korea including Pre-modern Chinese Classic Texts: Current Situation and Challenges"
在韩汉籍・古籍数据库的构建与数字化----其现状与课题

沈慶昊(高麗大學校)
SIM Kyung-ho(Korea University)

■報告3
「台湾における仏教学のデジタル資料」
"Digital Resources for Buddhist Studies in Taiwan"
佛教数位资料在台湾

廖肇亨(台湾中央研究院)
LIAO Chao-heng(Academia Sinica)

■報告4
「日本漢詩データベースを作成するためのOCRを含むさまざまなテクニック」
"Various Techniques, Including OCR, for Digitalizing Japanese Sinitic Texts"
为构建日本汉诗数据库的各种技术(包含OCR技术)

板橋凱希(有限会社 凱希メディアサービス)
ITAHASHI Gaiki(Kaixi Media Service)

会議は、当日ウェブ経由で中継されます。会の詳細な日程、また、要旨・資料等につきましては、国文学研究資料館の大会のページをご覧ください。
会议当天可通过网络直播观看全程。具体日程请参考国文研主页。
https://www.nijl.ac.jp/pages/cijproject/sympo20180727.html

2018年6月17日日曜日

全国漢文教育協会大会において報告を行いました

 全国漢文教育協会第34回大会において、本プロジェクトの成果の一部を報告し(「戦前までの日本漢詩についての教養と今日の国語教育:江戸・明治期の漢詩詞華集から考える」報告者:合山林太郎)、貴重なご教示を賜りました。このような機会を与えてくださった中村聡先生、司会の田口暢穂先生、また、温かい励ましのお言葉をいただきました石川忠久先生に心より御礼申し上げます。
 現行の学習指導要領など(高等学校・古典B)が、日本漢文について言及していることは、以前より、本プロジェクトの活動の中で言及いたしておりますが(→関連ページ)、2022年度から施行予定の、次期の高等学校学習指導要領にも、古典の教材として日本漢文を含めるべきことが記載されており(→PDF)、日本漢詩文が教科書で取り上げられることが予測されます。
  • 「言語文化」(必修):内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「B読むこと」の教材は,古典及び近代以降の文章とし,日本漢文,近代以降の文語文や漢詩文などを含めるとともに,我が国の言語文化への理解を深める学習に資するよう,我が国の伝統と文化や古典に関連する近代以降の文章を取り上げること。(略)
  • 「古典探求」:内容の〔思考力,判断力,表現力等〕の「A読むこと」の教材は,古典としての古文及び漢文とし,日本漢文を含めるとともに,論理的に考える力を伸ばすよう,古典における論理的な文章を取り上げること。また,必要に応じて,近代以降の文語文や漢詩文,古典についての評論文などを用いることができること。
今回の報告では、江戸後期から戦前までの日本漢詩についての基礎的教養のあり方について論じつつ、研究者は、専門的知見を踏まえながら、積極的に国語教育の教材選定などに関しても提案してゆく必要があると述べさせていただきました。
 質疑応答においては、報告に対し、①近代文学と関連の深い漢詩ということで考えるならば、今日の国語教科書の定番教材として中島敦『山月記』があるが、その中に登場する李徴の詩についてより多くの分析が必要であること(漢詩単体として取り上げられる漱石や子規の詩などよりも、こちらの方が、教育の現場においては、情報を提供してほしいというニーズが高い、田山泰三先生)、あるいは、②今回の報告において議論された戦前の漢詩の教養・知識は、主として旧制中学以上の学生という限られた人々を対象とするものであり、それを、約98%の進学率がある今日の高等学校における漢文教育に安易に当てはめてはならない(戦前と戦後では、漢文教育をめぐる環境が大きく変わっており、戦前の教育内容をそのまま今日に適用することは技術的に難しいのではないか、伊藤直哉先生)などの重要なご指摘をいただきました。今後、さらに検討を進めてまいります。

2018年6月5日火曜日

「詩入都々逸研究のために」(『混沌』):俗謡と漢詩文化

 新稲法子氏「詩入都々逸研究のために」(『混沌』41号、2018年4月)が、本プロジェクトの成果として発表されています。
 詩入都々逸(しいりどどいつ)は、都々逸(江戸末期から明治期にかけて流行した七・七・七・五調の俗謡)のアンコ(中に挟む文句)に漢詩を用いたものです(通常、七・七を歌い、その後に漢詩を朗誦し、最後に七・五を歌う)。
 新稲論文は、大阪大学忍頂寺文庫の詩入都々逸本を紹介しています(大阪大学忍頂寺文庫目録同画像一覧『五色染詩入紋句』〈新日本古典籍総合データベースによる〉などが詩入都々逸の例)。その上で、詩入都々逸に利用される漢詩の多くが『唐詩選』や『和漢朗詠集』所収の作であるなかで、日本人の漢詩をアンコに用いた例があることを指摘し、その背景について論じています。具体例を挙げるならば、柏木如亭「吉原詞」や亀井少琴の詩をアンコとするケースがあるとのことです(『みやこ大流行雑詩よしこのぶし』、『雑詩よしこの集』などに所収)。
 こうした詩入都々逸は、どのような詩が日本人に親しまれるようになったか(漢詩の古典化)に、大きな影響を与えていると新稲氏は論じています。

2018年6月4日月曜日

韓国の漢文学研究者との対話(成均館大学校・東アジア漢文学研究所)

  ご報告が遅くなってしまいましたが、3月30日、韓国の成均館大学校・東アジア漢文学研究所において、日本漢文学プロジェクトの意図、成果、展望などについて説明する機会をいただきました(「国際化する日本漢詩研究―現状と展望―」報告者:合山林太郎)。
 このような貴重な場をお与えくださった研究所長の金榮鎭(キム・ヨンジン、김영진)教授、通訳いただいた金東建(キム・ドンゴン、김동건)教授をはじめ、成均館大学の先生方、学生・スタッフの皆様にあらためて感謝申し上げます。
 本プロジェクトでは、漢詩詞華集(総集)が文化に与えた影響について、集中的に考察しましたが、詞華集の問題については、『華東唱酬集』(華が中国、東が韓半島を指す、→近年の関係論文はこちら)に関するものをはじめ、韓国でも、様々な論考が発表されているとのことでした。
 また、今回の報告では、大町桂月『和漢名詩詳解』(早稲田大学出版部、1921)に、高麗の学者で日本も訪れた鄭圃隠の詩が掲載されていることなどについて言及いたしましたが、多くのご教示をいただきました。
 韓国の漢文学研究の世界では、精緻な実証主義研究が交流するとともに、大きな枠組みや構図(Frame, Big Picture)のレベルでのダイナミックな議論がなされ、近年も活発な論戦が行われていることを教えていただきました。日本においても、近年では『日本「文」学史』などの大きな観点からの文学・文化の再検討がなされていますが、一般的に、日本の、とくに前近代の文学領域の研究では、あまり採られないアプローチだと思います(これは、韓国と日本とでは、人文学研究と、社会・文化との関係が異なっていることなども影響しているかと思います)。韓国の漢文学の研究の歴史を知ることは、多くのヒントをもたらすように思われます。


※すでにプロジェクト実施期間は終了しておりますが(2017年9月まで)、関係する成果などについて引き続き報告してまいります。

2017年11月26日日曜日

고문사파 워크숍에 대한 노경희 선생님의 에세이 / 古文辞派ワークショップについての盧京姫先生の文章

8월의 워크숍과 그간의 한일 연구교류에 대해 강연자이신 노경희 선생님이 에세이를 작성하였습니다. / 8月のワークショップと、その際の韓日の研究交流について、講演者の盧京姫先生が、文章にまとめられています(韓国語のみ)。

盧京姫「21세기 한일 의고문학과 고문사문학 연구자의 만남(21世紀における韓国擬古文学及び日本古文辞文学の研究者たちの出会い)」(『문헌과해석(文献と解釈)』80号、2017年11月)。

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