2016年12月13日火曜日

揖斐高先生による特別講演会を開催します 1月13日(金)16:30~ 慶応大学

師走の慌ただしい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
新春に、次のような講演会を企画いたしました。
事前申込みなどは不要です。多くの方のご来場をお待ちいたしております。

歴史的典籍ネットワーク事業
日本漢文学プロジェクト特別講演会

揖斐高 成蹊大学名誉教授
「「勢」と「機」の歴史哲学―頼山陽における歴史と文学をつなぐもの―」

2017年1月13日(金)
16時30分~18時
 
慶應義塾大学 三田キャンパス
南校舎 447教室
https://www.keio.ac.jp/ja/maps/mita.html
(正門を入ってすぐ右手に見える白い建物です。上記ページキャンパスマップの6番の建物となります)

主催:日本漢文学プロジェクト共同研究グループ
共催:国文学研究資料館
連絡先: 慶應義塾大学 合山林太郎研究室
(03-5418-6437、goyama*flet.keio.ac.jp  *=@)


 

2016年12月8日木曜日

西安におけるパネル・ディスカッションのレポート

やや時間が経過しておりますが、昨年度の中国・西安におけるパネル・ディスカッションにおけるレポートを発表しております。日本漢文学研究においては、古代・中世と近世・近代との間に研究手法や評価基準において大きなギャップがあるのではないかということを指摘しています。掲載をお許しいただいた二松学舎大学に感謝申し上げます。

「中国・西安で日本漢文学研究のグローバル化について考える―第8回和漢比較文学会海外特別例会発表についての報告―」(『雙松通訊』21号、20167月、PP11-13

関連リンク
『雙松通訊』(二松学舎大学東アジア学術総合研究所・日本漢文教育研究推進室実施委員会)のページ
→和漢比較文学会海外特別例会(西安)プログラム パネル趣旨 内容

2016年11月20日日曜日

公開シンポジウム「文雅の記憶―幕末・明治期文人と時代・政治・地域文化」終了いたしました

30名の参加者があり、活発な議論がなされました。
発表では、大橋訥庵(おおはし・とつあん)、菊池三渓(きくち・さんけい)、宇田栗園(うだ・りつえん)、吉嗣拝山(よしつぐ・はいざん)という4名の人物が取りあげられ、幕末・明治期における詩人のネットワークや生活の具体相について報告ががなされました。とくに地方の詩会の様子や書画の依頼のあり様などに関して、具体的な数字や画像などを用いつつ、詳細な情報が提示されました。
討論においては、文雅、書画、勤王など、様々な要素を持つ19世紀における日本の文人のあり方について意見が交換されました。また、昨今の日本漢詩文に関する社会学・歴史学的な研究の隆盛(詩文を歴史資料として取り扱い、文学性などは考慮しない)が指摘され、あらためて詩や文と向き合うことの意味について検討がなされました。
上智大学の学部生2名が、三渓の漢文を読解し、その訓読の声が凛々と会場に響く様子が印象的でした。






関連ページ 
→公開シンポジウム「文雅の記憶―幕末・明治期文人と時代・政治・地域文化」プログラム
国際ワークショップ「幕末漢詩文の”かたち”」プログラム 趣旨説明 報告

2016年10月19日水曜日

公開シンポジウム「文雅の記憶―幕末・明治期文人と時代・政治・地域文化」を開催します(11/19 上智大学)

下記の集会を開催いたします。多くの方のご参加をお待ちしております。

公開シンポジウム
「文雅の記憶―幕末・明治期文人と時代・政治・地域文化―」

2016年11月19日(土)14:00~17:00
上智大学12号館203教室
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/map/map_yotsuya
(上のリンクの12番の建物です。なお、当日北門は閉まっておりますので、正門からお入りください。)

第1部 研究発表
「幕末・明治期文人の諸相」14:00~15:30

佐藤温(日本大学講師)
「幕末の変革期における文人のあり方―大橋訥庵と菊池・大橋家の人々に着目して―」

福井辰彦(上智大学准教授)
中野未緒・高橋佳菜子(上智大学学生)
「明治初年の菊池三渓」

新稲法子(佛教大学非常勤講師)
「宇田栗園―乙訓漢詩壇の父―」

長尾直茂(上智大学教授)
「太宰府に遺る吉嗣拝山関係資料について」

第2部 討議
「文雅の記憶をめぐって」15:50~17:00

主催:上智大学文学部国文学科、日本漢文学プロジェクト共同研究チーム
共催:国文学研究資料館
連絡先:上智大学福井辰彦研究室 ℡:03-3238-3977 mail:thukui*sophia.ac.jp *=@

開催趣旨
 幕末・明治期は日本漢文学が質量ともにもっとも充実した時代だったとも言われる。漢詩文の創作・享受が、地域的にも階層的にも広く普及し、多くの学者・文人・詩人たちが、全国各地で多様な活動を繰り広げた時代。しかし現在、その「文雅の記憶」は、ごく一部の例外を除けば、すっかり忘れ去られていると言ってよい。本シンポジウムでは、当時の文人たちの事績・文業を、自筆稿や書簡など一次資料を駆使しながら掘り起こすこと、いわば失われた「文雅の記憶」を思い起こすことをテーマとする。
 第一部では、幕末・明治期の文人に関する最新の研究成果について発表を行う。思想や政治との関係、激変する時代との向き合い方、地域文化における役割・意義、といった切り口から、この時期の漢文学の多様なあり方を具体的に跡づけてゆく。
 第二部では、第一部の発表を踏まえつつ、いま「文雅の記憶」を想起することの意味や可能性について、来場者とともに討議したい。いま学問や教育には「目に見える〈成果〉を挙げられるのか」「〈国際的〉に意味があるのか」「社会にとって〈有用〉か」といった問が突きつけられている。そのような風潮の中で、本シンポジウムが対象とするような文人研究が正当な評価を得ることは困難であろう。忘れられた文人たちの研究に、国際的・社会的な意義を認める人は少ないであろうし、成果を得るまでには相当な手間と時間を要する。そんないま、敢えて「文雅の記憶」の重要性を論ずることは、成果主義・国際化・功利主義といった〈はやりことば〉を相対化するよすがにもなるのではないか。そうした文脈を意識しつつ、議論を進めてゆきたい。
 なお、本シンポジウムにはもう一つ、学生に研究の現場を体感してもらうという教育的な目的がある。第一部の発表者に上智大学文学部国文学科の学生2名が含まれているのはそのためである。参加者各位の暖かいご指導をお願い申し上げる。


 

2016年10月11日火曜日

和習研究会2016、終了いたしました

4名の参加者があり、富士山を詠った江戸漢詩などをめぐって、活発な議論が行われました。和習の代表として言及されることが多い石川丈山の「富士山」(雪は紈素の如く 煙は柄の如し。白扇 倒〈さかし〉まに懸かる 東海の天)などは、今日の中国の人々にとっては、十分通じるものであること(「扇」という語から、日本式の扇を思い浮かべることができる)、ただし、山を形容するものとしては、「扇」は、ややスケールが小さく感じられることなど、興味深い指摘が多くありました。古代・中世の漢詩と比較した際の、近世の漢詩の持つある種の細かさや、日本的と感じられる表現の多さなどについても話題となりました。

※本報告は事務局がまとめております。発言の内容やニュアンスを正確に伝えていない可能性がある点を、あらかじめお断り申し上げます。

関連リンク →「和習研究会-高兵兵先生を囲んで-」(大阪)

 

2016年10月1日土曜日

今後の研究集会などの予定

秋の気配が深まっております。今後の研究集会などの予定をご連絡申し上げます。

「和習研究会2016-楊昆鵬先生を囲んで-」
日時:2016年10月11日(火)16時~18時
場所:慶應義塾大学 三田キャンパス 研究室棟 3階 321号室(教室変更可能性あり)
https://www.keio.ac.jp/ja/maps/mita.html
※ご参加を希望される方は、必ず事前に下記までご連絡ください。
    goyama*flet.keio.ac.jp  *=@

公開シンポジウム
「文雅の記憶―幕末・明治期文人と時代・政治・地域文化―」
日時:2016年11月19日(土)14:00~17:00
場所:上智大学12号館203教室
http://www.sophia.ac.jp/jpn/info/access/map/map_yotsuya
主催:上智大学文学部国文学科、日本漢文学プロジェクト共同研究チーム
共催:国文学研究資料館
※開催趣旨、登壇者情報などは後ほど掲出いたします。
※ご自由に参加いただけます。

いずれも、歴史的典籍ネットワーク事業の一部となります。直近のものも含みますが、多くの方にご参加いただければ、ありがたく存じます。

2016年9月11日日曜日

第2回日本漢文学総合討論を終了いたしました

約30名の参加者があり、金程宇教授、姜明官教授のご講演をうかがった後、大谷雅夫教授、齋藤希史教授よりコメントをいただき、意見交換を行いました。
金程宇教授は、大智禅師や森春濤など、古代から戦後までの様々な興味深い資料を取りあげながら、中国、韓半島、日本の間の文学・学術の交流について具体的にお話くださいました。姜明官教授は、16世紀以降の朝鮮漢文学と明代の詩論(とくに公安派)との関係について詳説され、あわせて「実学」などの例を挙げながら、朝鮮漢文学研究をめぐる近現代の概念形成について分析なさいました。
お二人のご報告を受け、大谷雅夫教授は、古代から近世までの日本漢詩の特徴的表現についてあらためてご確認されると同時に、和歌や物語なども視野に入れつつ、東アジア漢文学を考えて行くことの重要性、また、公安派の詩論(性霊説)が東アジア各国における意義についてご指摘なさいました。齋藤希史教授は、「圏域」と「軌範」という概念を用いながら、漢文学を世界的あるいは普遍的な文化現象の一つとして捉えてゆくためのモデルをお示しになりました。
議論を通じ、東アジアのそれぞれの国・地域の資料の情報や学術的関心を共有することによって、多くの研究上の発展や発見が期待できることを、あらためて強く意識いたしました。

総合討論の趣旨・プログラム

(上の文章はプロジェクト事務局がまとめたものであり、正確さを欠く可能性がある点にご留意ください。)





2016年9月9日金曜日

第4回検討会を実施しました

第4回検討会を開催し、新しい日本漢詩の通史について、具体的な議論・執筆作業を行いました。(9月9日、13~17時、京都私学会館、7名参加)。


明日は、大阪大学において第2回日本漢文学総合討論を開催いたします。→プログラム
多くの方のご参加をお待ちいたしております。

2016年8月10日水曜日

第2回日本漢文学総合討論「“漢文学”は東アジアにおいてどう語られてきたか?」を開催します(9/10 大阪大学)

歴史的典籍NW事業
第二回日本漢文学総合討論
「“漢文学”は東アジアにおいてどう語られてきたか? ―中国、韓国、そし
て日本―」
A Symposium on Japanese Kanbun: A Comprehensive Study on Chinese
Prose and Poetry Written by Japanese, 2016
The Place of "Sinitic Literature" in East Asia: Chinese, Korean, and
Japanese Perspectives

2016年9月10日(土) 
13時30分-18時
大阪大学豊中キャンパス
文学研究科本館2階 大会議室
 
趣旨説明 13:30~13:40
山本嘉孝 YAMAMOTO Yoshitaka  (大阪大学講師)
 
Session 1 13:40~14:00
論点整理 及び プロジェクトの経過報告
     
Session 2 14:10~15:20
金程宇  JIN Chengyu  (南京大学域外漢籍研究所教授)
日本漢詩在東亞文化圈中的意義
東アジア文化圏における日本漢詩の意義
  司会 中本大  NAKAMOTO Dai  (立命館大学教授)
  通訳 張麗静  ZHANG Lijing  (大阪大学招へい研究員)

Session 3   15:30~16:40
姜明官  KANG Myeong Kwan (釜山大学校文科大学教授)
조선후기 한문학의 公安派 수용의 양상  (한국한문학 연구사 검토를 겸하
여)
朝鮮後期の漢文学における公安派受容の様相 ―韓国漢文学研究史の検討を兼
ねて―
   司会 福島理子  FUKUSHIMA Riko  (帝塚山学院大学教授)
  通訳 康盛国  KANG Song Kook  (大阪大学招へい研究員)

総合討論 16:50~17:50
ディスカッサント
大谷雅夫 OTANI Masao (京都大学教授)
齋藤希史 SAITO Mareshi (東京大学教授)  

閉会の辞 17:50~18:00
飯倉洋一 IIKURA Yoichi (大阪大学教授)

使用言語
中国語・韓国語・日本語
(すべて日本語へ通訳されます)

主催:日本漢文学プロジェクト共同研究チーム・大阪大学大学院文学研究科
国際古典籍学クラスター
共催:国文学研究資料館
連絡先: 山本嘉孝研究室
(Tel: 06-6850-5680  E-mail: yamamoto*let.osaka-u.ac.jp *=@

開催趣旨
  漢文学の歴史を考える際、中国とともに忘れてはならないのが、東アジア
の他の国や地域における漢文学の隆盛である。よく知られるとおり、中国以
外にも、韓半島、ベトナムなどにおいて、漢文や漢詩が愛好され、社会にお
いて重要な役割を果していた。日本の漢詩文の特徴を考える際には、東アジ
アの諸地域の状況と比較することが必要不可欠となる。
  この研究集会では、韓半島の漢文学を中心に、東アジアの漢文学について
様々な知見を得つつ、日本漢文学を新たに捉え直すための議論を行う。その
際、歴史的な事実の探求とともに、近代以降、それぞれの国・地域において
、漢文学史がどのように構成されてきたという点にも注目する。
  よく知られるとおり、日本では、漢文と母語との間には大きな隔たりがあ
る。それゆえ、漢詩文を自国の文学史の中にどの程度取り込むのか、「国語
」や「国文」などの概念の導入とも関わりながら、今日まで、様々な考え方
が提示されてきた。似た言語環境を持つ韓国の場合、漢詩文を自身の文学史
において、どのように位置付けているのであろうか。
  また近年、中国では「域外漢籍研究」などの呼称のもと、中国以外の地域
の漢文学を研究することが盛んである。このような東アジア全体を俯瞰する
アプローチをとった場合、日本漢詩文はどのような意義を持つものと見えて
くるのか。
  二名の海外の研究者のお話をうかがいながら、率直な意見交換を行い、今
後の日本漢文学のあり得べき“語り方”について展望を拓きたい。

Symposium Overview
     The history of classical Chinese prose and poetry spans across
East Asia, including China, the Korean peninsula, Vietnam, and Japan.
In order to gain a deeper understanding of the history of Sinitic
literature in Japan, careful comparisons with different parts of the
East Asian sphere are paramount.
     This symposium will attempt to situate the development of
Sinitic literature in Korea and Japan within the broader context of
East Asian cultural history, while also paying attention to how
Sinitic literature has been studied in modern East Asia. Of
particular interest is the place of Sinitic literature in Japan and
Korea, where the native language is linguistically dissimilar to the
Chinese language. How does the Japanese case compare to the Korean
case, and vice versa? Also, the study of “Chinese texts outside of
China” has been gaining ground in China, allowing for a more
holistic approach. What new light can we shed on Japanese Sinitic
poetry within the broader East Asian context? Scholars from China,
Korea, and Japan will exchange views, with ample time for questions
from the floor.


2016年8月6日土曜日

パネル発表「日本漢文学研究を“つなぐ”」を終了いたしました

国文学研究資料館主催においてパネル発表「「日本漢文学研究を“つなぐ”―通史的な分析・国際発信・社会連携―」」を行いました。5名の先生方の報告で構成いたしました。

前3名の報告者(滝川先生、中本先生、福島先生)は、漢詩文が制作される場の問題や漢文学的な知の流通経路(受容の問題)などについて、古代、中世、近世の状況について発表するという内容でした。
戦後の日本文学では、それぞれの時代に分かれ、細かな実証を積み上げてきました。したがって、各時代を超えて議論をすることがあまりなく、今回の共同研究では、通史を考えるという行為を通じて、こうした研究状況に新たな展開をもたらしたいと考えております。
たとえば、古代の宴席と近世の詩会との違い、それぞれの時代における漢の知識の位置(和に由来する知識との関係など)など、基礎的ではあるが、あまり普段の研究では考えない問題をマジメに議論することによって、より本質的なものが見えてくるのではないかと考えております。今回の報告は、その一つのテストケースでした。

後2名の報告者(フォーリ先生、フレーリ先生)は、フランス語圏、英語圏における日本漢文学の研究動向や関心の所在について発表しました。
フランスには、日本研究に複数の潮流がありますが、とくに漢文は、仏教との関わりの中で多く研究されてきたとのことです。また、英語圏での状況については、現在、日本漢文学への関心が高まっていること、その中で、日本漢詩文の呼称などについて、いくつかの説が併存していることが紹介されました。
日本語では自明のことであっても、外国の文化圏・言語圏では通じないことが多くあります。このプロジェクトではそのような問題についても注意をしながら進めてまいります。

パネル終了後、多くの方から様々なご意見をいただきました。あつく御礼申し上げますとともに、ひきつづき、お力添えのほど、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

関連ページ ポスター(資料館) 要旨 高校の教育と日本漢詩











2016年7月31日日曜日

ワークショップ「『ケンブリッジ日本文学史』を読む」を終了いたしました

17名の参加者があり、General Introductionを中心に、言葉の用い方の背後にある、英語圏の研究のコンテクストなどについて、フレーリ先生にお尋ねしながら、なごやなか雰囲気の中で、議論が進みました。討議の内容につきましては、後日、その概要を掲示いたします。





2016年7月22日金曜日

今日の高校の国語教育と日本漢詩文 (パネル「日本漢文学研究を“つなぐ”」より)

現在、国文学研究資料館における日本語の歴史的典籍国際研究集会(7月29、30日)に向けての準備が進んでおります。当日はウェブでの中継があるとのことです。遠方の方も、以下のページから御覧いただければと存じます。
http://www.nijl.ac.jp/pages/cijproject/sympo20160729.html

私たちのパネル「日本漢文学研究を“つなぐ”」では、①通史的な分析、②国際発信、③社会連携の3テーマについて報告することを予定しております。このうち、「①通史的な分析」に関しては、「日本人は、漢詩を誰に向けて作ったのか(どのような読者を想定して作っていたのか)」という視点から、古代・中世・近世それぞれの時代の漢文学のあり方について議論してゆく予定です。また、「②国際発信」については、英語圏、フランス語圏における日本漢文学の研究の状況や関心の所在について発表してまいります。

「③社会連携」につきましては、報告中、言及することはあると思うのですが、十分に議論をする時間がないと思いますので、ここで意図していたことについて記させていただきます。

これまでに蓄積された日本漢文学研究の成果をどのように社会に還元してゆくかということは重要な課題であり、その際、とくに注意すべきは、教育との関わりであると考えられます。今日、多くの人々が漢文に触れるのは、国語(古典)の教室であるからです。

中等教育について見るならば、今日、日本漢詩文は、学習者の眼に、以前より触れやすくなったように感じます。たとえば、現行の高等学校学習指導要領には、「教材には、日本漢文を含めること。また、必要に応じて近代以降の文語文や漢詩文、古典についての評論文などを用いることができること」(17頁、「古典B」の項)と記されています。

また、高等学校国語学習指導要領解説 には、「我が国の文化において漢文が大きな役割を果たしてきた」(66頁、古典Aの項)、「日本人の思想や感情などが、漢語、漢文を通して表現される場合も少なくなかった」(同)、また「中国の漢文だけではなく、その影響を受けて日本人がつくった漢文も取り上げ、我が国の文化と中国の文化との関係について考えることは、我が国の伝統と文化を理解することに資するものとなる」(70頁、古典Bの項)などの記述とともに、日本漢文を学ぶことの意義が説明されています。

実際に、現行の古典Bの教科書のほとんどは、「日本漢詩文」の見出しを立て、日本人の手になる漢詩・漢文を収録しています。以下に現在使われている教科書における収録状況の概況を記します(この表は、調査などに不十分な点があり、完全なものではないことをお断り申し上げます)。


作品名収録教科書
菅原道真「九月十日」教育出版「古典B」
菅原道真「不出門」桐原書店「古典B・漢文編」、第一学習社「古典B・漢文編」
菅原道真「読家書」明治書院「古典B・漢文編」
菅原道真「梅花」( 宣風坊北新栽処. 仁寿殿西内宴時…)数研出版「古典B・漢文編」
菅原道真「送春」(『和漢朗詠集中の「送春不用動舟車、唯別残鴬与落花」)東京書籍「精選古典B・漢文編」
絶海中津「題野古嶋僧坊壁」数研出版「古典B・漢文編」
義堂周信「深耕説」(空華叟郊居…)明治書院「古典B・漢文編」
石川丈山「富士山」明治書院「古典B・漢文編」
菅茶山「冬夜読書」三省堂「精選古典B」、教育出版「古典B」、第一学習社「古典B・漢文編」
頼山陽「泊天草洋」三省堂「精選古典B」
頼山陽「題不識庵撃機山図」大修館「古典B・漢文編」
頼山陽『日本外史』(「信玄何在…)教育出版「古典B」、筑摩書房「古典B」、数研出版「古典B・漢文編」
頼山陽『日本外史』(所争在弓箭不在米塩…)」大修館「古典B・漢文編」、東京書籍「精選古典B・漢文編」
頼山陽『日本外史』(諸将服信玄…)」東京書籍「精選古典B・漢文編」
頼山陽「『日本外史』(教経驍名…〈能登殿最期〉)明治書院「古典B・漢文編」
廣瀬淡窓「桂林荘雑詠示諸生」三省堂「精選古典B」、教育出版「古典B」、大修館「古典B・漢文編」
釈月性「将東遊題壁」大修館「古典B・漢文編」
成島柳北「火輪車中之作」桐原書店「古典B・漢文編」
森鷗外「航西日記」三省堂「精選古典B」
正岡子規「送夏目漱石之伊予」〔『子規全集(講談社版)』8巻・568番・349-350頁〕三省堂「精選古典B」、第一学習社「古典B・漢文編」
中野逍遙「思君」桐原書店「古典B・漢文編」
夏目漱石「無題」(秋風鳴萬木、山雨撼高楼…)〔明治43年(1910)9月20日、『漱石全集』18巻・78番〕明治書院「古典B・漢文編」
夏目漱石「題自画」(碧落孤雲尽、虚明鳥道通…)〔大正3年11月、『漱石全集』18巻・125番〕三省堂「精選古典B」、教育出版「古典B」、
夏目漱石「題自画」(唐詩讀罷倚闌干、午院沈沈緑意寒…)〔大正5年春、『漱石全集』18巻・133番〕大修館「古典B・漢文編」、数研出版「古典B・漢文編」

本パネルでは、こうした教科書に掲載された漢詩や漢文について最新の解釈を紹介し、教科書にいかなる日本漢詩文を収録するのがよいかといった事柄についても検討を行いたかったのですが、十分な時間がとれそうにありません。

こうした問題については、今後皆様とともに考えてゆきたいと思います。もし、ご意見などございます場合、以下までいただければ、たいへんありがたく存じます。
nihonkanbungaku@gmail.com

2017年8月21日追記 表の内容を一部修正いたしました。

2016年6月20日月曜日

パネル「日本漢文学研究を“つなぐ”―通史的な分析・国際発信・社会連携―」の要旨を掲載します

以下のページに、登壇者をはじめ、全情報が掲示されています。
http://www.nijl.ac.jp/pages/cijproject/sympo20160729.html

「日本漢文学研究を“つなぐ”―通史的な分析・国際発信・社会連携―」
"Globalizing Japanese Kanshibun Studies:Interdisciplinary Approaches"

要旨
 日本漢詩文(日本人が作った漢詩や漢文)は、今日、様々な文芸ジャンルの中でも、とくに大きな研究発展の可能性を持つ領域として注目を集めている。しかし、そこには、いくつかの乗りこえられるべき課題もある。そして、それは、以下に述べるように、"つなぐ"ことによって解決すべき問題として理解し得るように思われる。 まず、日本文学領域において、古代・中世・近世・近代など、時代ごとに行われている研究を "つなぐ"必要がある。すなわち、それぞれの時代において異なる問題意識を共有し、作品へのアプローチや学術用語についても、相互参照可能なかたちへ改めてゆくべきであろう。日本漢詩文の全体像に関して生産的な検討を行うためにも、こうした作業は必要不可欠のものと言える。
 次に、研究の成果を社会と"つなぐ"ことも、積極的に考えるべきテーマと言える。学習指導要領の改正などにより、現在、日本人が作った漢詩や漢文が、高等学校の国語教科書に収録されるようになってきている。最新の研究の成果を踏まえつつ、どういった作品が教科書に収録されるべきか、あるいは、研究と教育とをどのように連携させるかといったことについて、具体的な議論を行うべきである。
 最後に、海外における日本漢文学の研究と、日本における研究とをどのように "つなぐ "かについても考えなければならない。日本漢詩文への関心は、近年、世界の様々な地域で高まっているが、それぞれの文化圏において、異なる視点から分析がなされている。こうした動向と日本国内での研究の蓄積とを接続し、立体的・多面的な認識を形成することが求められている。
 このパネルでは、本共同研究においてこれまで行ってきた試みと成果を報告する。また、英語圏及びフランス語圏における日本漢文学研究の現状について紹介する。その上で、時代ごとに細分化した日本漢詩文研究を通史的に記述するために、どのような工夫が必要か、さらに、研究を国際的に発信し、また社会において役立てるために、どのようなモデルを考え得るかについて討論してゆく。

Abstract
        Various fields are paying increasing attention to the study of Japanese Kanshibun (Literary Sinitic or Classical Chinese Prose and Poetry written by Japanese). This panel aims to accelerate this trend by focusing on the following three points.
  1. Japanese Kanshibun studies have recently been flourishing not only in Japan but also in other countries. However, there still exists a wall between the worlds of domestic and foreign researchers. This panel attempts to promote productive information exchange between researchers from different academic backgrounds by introducing the latest trends in Japanese Kanshibun studies in English-speaking and French-speaking nations.
  2. Most researchers of Japanese Kanshibun specialize in an individual historical period and the approaches to gain an overall picture of Japanese Kanshibun are rarely adopted in the field of Japanese Literature Studies. This panel will therefore also seek a way for researchers to share their views with other researchers specializing in different periods.
  3. Works of Japanese Kanshibun are recently being gradually adopted into Japanese textbooks for high school students. An effective way to reflect the latest knowledge of this field in education will also be discussed in this panel.

2016年6月13日月曜日

ワークショップ「『ケンブリッジ日本文学史』を読む」を開催します 7/28(木)18:30~

以下のような催しを行います(国文学研究資料館の研究集会の前日です)。
多くの方のご来場をお待ちいたしております。

歴史的典籍NW事業 ワークショップ
『ケンブリッジ日本文学史』を読む―漢文学関連の章を中心に―
Workshop
Analyzing “The Cambridge History of Japanese Literature”: Focusing on the Chapters of Sinitic Literature Written by Japanese
2016年7月28日(木) 18:30~20:00
慶應義塾大学 三田キャンパス 東館4階 セミナー室
ゲスト マシュー・フレーリ氏(Prof. Matthew Fraleigh)

英語圏でひろく読まれているケンブリッジ・ヒストリーのシリーズにおいて、昨年、「日本文学」の巻が刊行されました。このワークショップでは、本書の執筆者の一人をお招きし、異なる文化圏において、日本文学がどのように語られているのか、あるいは語り得るのかについて考えてゆきます。なお、議論は、日本漢詩文に関係する章を中心に行います。
The Cambridge History of Japanese Literature (Cambridge Histories Online)のページ

使用言語:日本語(テキストは英語です)

主催:日本漢文学プロジェクト 共同研究チーム
共催:国文学研究資料館
連絡先: 合山林太郎研究室(goyama@flet.keio.ac.jp

 

2016年6月12日日曜日

パネル「日本漢文学研究を“つなぐ”―通史的な分析・国際発信・社会連携―」7/30(土)

以下の研究集会において、パネル報告を行います。

第2回 日本語の歴史的典籍国際研究集会
日本古典籍への挑戦―知の創造に向けて―」
2016年7月29日(金)・30日(土)
国文学研究資料館大会議室
国文学研究資料館・研究集会のページ

7月30日(土)12:10~13:40
パネル2「日本漢文学研究を“つなぐ”―通史的な分析・国際発信・社会連携―」
Globalizing Japanese Kanshibun Studies:Interdisciplinary Approaches

概要説明
合山林太郎(慶應義塾大学文学部准教授)
GOYAMA Rintaro(Keio University)
報告1
滝川幸司(京都女子大学文学部教授)
TAKIGAWA Koji(Kyoto Women's University)
報告2
中本大(立命館大学文学部教授)
NAKAMOTO Dai(Ritsumeikan University)
報告3
福島理子(帝塚山学院大学リベラルアーツ学科教授)
FUKUSHIMA Riko(Tezukayama Gakuin University)
報告4
ジュリアン・フォーリ(高等研究実習学院博士課程)
Julien FAURY(EPHE)
報告5
マシュー・フレーリ(ブランダイス大学准教授)
Matthew FRALEIGH(Brandeis University)

5名の報告の後、フロアをまじえてのディスカッションを予定しております。多くの方と議論できますことを楽しみにいたしております。追って趣旨説明などを掲示いたします。

2016年5月25日水曜日

徳田武先生「秋成の出生秘話と中井履軒・頼春水」(『江戸風雅』)

徳田武先生「秋成の出生秘話と中井履軒・頼春水」(『江戸風雅』13号、2015年5月)
『江戸風雅』の会 公式ブログ

本年1月に大阪大学においてご講演いただいた内容を、論文としてご発表になっておられます。徳田先生、貴重なご講演をありがとうございました。

2016年5月19日木曜日

2016年度の体制について

2016年度は、以下の体制でプロジェクトを進めてまいります(新しく参加される方、また勤務先・職位などの変更があります。なお、所属は2016年4月現在のものです)。

浅見洋二  大阪大学・大学院文学研究科・教授 (副代表)
康盛国  大阪大学・大学院文学研究科・招へい研究員
金程宇  南京大学(中国)・域外漢籍研究所・教授
高兵兵  西北大学(中国)・文学院・教授
佐藤道生  慶應義塾大学・文学部・教授
住吉朋彦  慶應義塾大学・斯道文庫・教授
滝川幸司  京都女子大学・文学部・教授
中本大  立命館大学・文学部・教授
新稲法子  佛教大学・文学部・非常勤講師
仁木夏実 国立明石工業高等専門学校・准教授
ジュリアン・フォーリ(Julien  Faury) パリ第七大学(パリ・ディドロ大学・フランス)・文学部・非常勤講師
福井辰彦  上智大学・文学部・准教授
福島理子  帝塚山学院大学・リベラルアーツ学部・教授
マシュー・フレーリ(Matthew Fraleigh) ブランダイス大学(アメリカ)・准教授
堀川貴司  慶應義塾大学・斯道文庫・教授
町泉寿郎    二松学舎大学・文学部・教授
山本嘉孝  大阪大学・大学院文学研究科・専任講師
湯浅邦弘  大阪大学・大学院文学研究科・教授
鷲原知良  佛教大学・文学部・非常勤講師
合山林太郎  慶應義塾大学・文学部・准教授 (代表)

次の方々にも、言語アドバイザーとしてご協力いただきます。
張麗静 大阪大学・大学院文学研究科・招へい研究員
モハンマド・モインウッディン 大阪大学・大学院文学研究科・特任助教

これらのコア・メンバー以外の方々にも、連携や協力をお願いすることがあるかと存じます。
お力添えのほど、何卒、よろしくお願い申し上げます。

また、今年度は、関西に加え、関東でもワークショップなどを開催いたします。
より多くの方と議論ができますことを楽しみにいたしております。

2016年5月18日水曜日

2015年度(昨年度)の活動終了のご報告及び謝辞

ご報告が遅くなりましたが、無事、2015年度の活動を終了することができました(3年の共同研究期間のうち、前半が終わりました)。皆様のお力添えを賜り、多くの実りあるイベントを開催することができ、プロジェクトを前進させることができました。ありがとうございました。

昨年度、ご報告しておりませんでした活動の一部をご報告申し上げ、お世話になった方々へ感謝申し上げたく存じます。

まず、ホームページ上において掲示しておりませんでしたが、水田紀久先生、後藤昭雄先生、戸川芳郎先生、徳田武先生より、ご高話を拝聴する機会を得ました。さらに、韓国・釜山大学校の姜明官先生、先生に韓国の漢文学研究について、インタビューを行い、ご教示を得ております。心より御礼申し上げます。

また、本プロジェクトと関わりの深い事柄として、以下のようなものを挙げることができます。ご登壇・ご講義いただきました先生方にあつく御礼申し上げます。

このほか、共同研究全般につきまして、飯倉洋一先生、岡島昭浩先生、勢田道生先生、新井由美先生、張麗静氏、モハンマド・モインウッディン氏、莊千慧氏、宮川真弥氏、中井陽一氏、程瑜莉氏、ダニエル・小林ベター氏、有澤知世氏、張硯君氏、陳潮涯氏、平井華恵氏、劉靈均氏、ティモシー・ジェイコブ氏、楠川和輝氏、セバスティアン・リンドソコグ氏、黄鴬氏、トム・ヴァン・ダム氏をはじめとして、多くの方よりご協力・ご支援を賜りました。また、とくに和漢比較文学海外特別例会におけるパネル・ディスカッション開催におきましては、学会の先生方、とくに相田満先生にご高配を賜りました。記して深謝申し上げます。

2016年度も精力的に活動してまいります。引き続き、お導きのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
 

2016年3月15日火曜日

国際シンポジウム「近代東アジアの漢学と教育」(二松学舎大学)において報告を行いました

二松學舍大学 文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成支援事業 国際シンポジウム「近代東アジアの漢学と教育―備中倉敷から東アジアの近代教育を考える―」の「シンポジウム3:漢文教育・漢文教科書の諸問題」において、「近代の漢詩詞華集と教育との関係」という題で日本漢詩のカノン形成について報告いたしました(報告者:合山林太郎)。

なお、中国において刊行された日本漢詩の注解書については、「日本漢詩文とカノン―「日本漢文学プロジェクト」活動報告」(『リポート笠間』58号)において紹介を行いましたが、このシンポジウムにおいて、王宝平先生より、以下のご論文があることをご示教いただきました。

王宝平「近代以来中国人編日本漢詩(詞)集述略」(『天津師範大学学報 (社会科学版)』(2013年1月)

王宝平先生、ありがとうございました。今後、研究に取り入れてまいります。

2016年2月24日水曜日

王勇先生にインタビューを行いました

2月11日に、九州大学(箱崎キャンパス)韓国研究センターにおいて、浙江工商大学東亜研究院院長・教授の王勇先生のインタビューを行いました(聞き手:高兵兵氏、浅見洋二氏)。王勇先生は、中国と日本の文化交渉について勢力的に論考を発表されており、平成27年度国際基金賞を受賞されました。インタビューでは、現在の先生のご研究、中国と日本の研究動向の違い、今後の東アジア漢文学研究のあるべき姿などに、多くのことについてお話をうかがいました。後日、その内容を報告いたします。




2016年2月22日月曜日

和習研究会(2月)開催日程

2月の和習研究会は、以下のような日程(1回)で開催いたします。直前のご連絡となりましたことをお詫び申し上げます。和習研究会については、こちらを御覧ください。

2月24日(水)16:20-18:00 大阪大学大学院文学研究科本館日本文学・国語学447教室

※日程を変更しました(22日18時30分)


2016年1月23日土曜日

徳田武先生特別講演会(1/22)を終了いたしました

約50名の聴講者があり、近世中期の大坂の漢文学を媒介とした人的交流の様相について、徳田先生の最新のご研究の成果をお話いただきました。活発な質疑応答がなされました。




2016年1月21日木曜日

和習研究会を開催しております

現在、「和習研究会-高兵兵先生を囲んで-」という勉強会を有志で開催しております。日本人が作った漢詩には「和習」がある(日本人特有の習癖、あるいは、日本人がよく犯す文法・句法・語法上の誤り)ということがよく言われますが、その「和習」の内実を具体的に考えようというのが、この勉強会の目的です。会では、近世・近代を中心に日本人の作った漢詩を、西北大学教授の高兵兵先生、また、大阪大学の中国人の大学院生の方々に読んでもらい、どのように評価できるのか、もし通じない箇所があるとすれば、どのような点なのかについて、議論を行っています。

開催日時(すでに実施済のものを含みます)
1月13日(水)14:40-16:10 大阪大学大学院文学研究科本館日本文学・国語学447教室
1月18日(月)10:30-12:00 同
1月20日(水)14:40-16:10 同
1月25日(月)10:30-12:00 同
(2月も適宜開催します)

この会に参加されたい方は、以下までご連絡ください。
nihonkanbungaku@gmail.com  @を半角の@に変えてください。




2016年1月20日水曜日

第3回研究会を開催しました

1月9日に第3回研究会を開催しました。10名の参加者により、活発に議論が行われました。現在、本プロジェクトは、日本漢文学研究を切りひらいてこられた先生方や、海外の漢文学研究者の先生方へ、ご自身の研究の足跡をうかがうインタビューを実施しております。今回の研究会ではその経過などについて報告がなされました。今後、多くの先生方にインタビューをお願いすると思います。ご協力のほど、何卒、よろしくお願い申し上げます。

2016年1月7日木曜日

徳田武先生による特別講演会を開催します 1月22日(金)16時30分~

謹んで新春のお慶びを申し上げます。
本プロジェクトの一環として、下記の特別講演会を開催いたします。
多くの方のご来場をお待ちしております。

徳田武 明治大学名誉教授
「大坂における漢文学と俗文学の交流―中井履軒・頼春水・与謝蕪村・上田秋成・角田九華―」
2016年1月22日(金)
午後4時30分~午後6時
大阪大学豊中キャンパス 文学研究科本館(2階)大会議室

主催:日本漢文学プロジェクト共同研究チーム、大阪大学大学院文学研究科日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築クラスター(国際古典籍学クラスター)
共催:一般財団法人懐徳堂記念会、国文学研究資料館古典籍共同研究事業センター
連絡先:合山林太郞研究室(Tel: 06-6850-5680、Mail: goyama@let.osaka-u.ac.jp

参加自由・事前申込不要

※会場など、一部情報を変更いたしました(1月13日)