4名の参加者があり、富士山を詠った江戸漢詩などをめぐって、活発な議論が行われました。和習の代表として言及されることが多い石川丈山の「富士山」(雪は紈素の如く 煙は柄の如し。白扇 倒〈さかし〉まに懸かる 東海の天)などは、今日の中国の人々にとっては、十分通じるものであること(「扇」という語から、日本式の扇を思い浮かべることができる)、ただし、山を形容するものとしては、「扇」は、ややスケールが小さく感じられることなど、興味深い指摘が多くありました。古代・中世の漢詩と比較した際の、近世の漢詩の持つある種の細かさや、日本的と感じられる表現の多さなどについても話題となりました。
※本報告は事務局がまとめております。発言の内容やニュアンスを正確に伝えていない可能性がある点を、あらかじめお断り申し上げます。
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「和習研究会-高兵兵先生を囲んで-」(大阪)
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